I must consider my sins(後編)

酒場の風景。
向こうのカウンターにはアルバイトをしている人達の姿が見える。
放置してるだけでOKだし、medicineもあがるしお得なんだけど、
稼ぎがかなりしょぼい・・・。
初期にどうしてもお金が欲しいって人にしかお勧めできない。

ピンクネームで街を歩いてるとGuardに捕まり、Jail行きになった俺。
何も悪い事してないのにおとなしく捕まるのは癪なので、
どうにかここから出れないか色々試す事にした。

正規の出口みたいな所をクリックすると
「あと2時間ぐらいここに居ろ」みたいなメッセが出た。
どうやらこれが俺の刑期らしい。
10時間とか出たらさすがに脱走する予定だったけど、
脱走しても名前は元に戻らないらしいので、
2時間ぐらいだったら辛抱するかーと思い、
ドアの前で放置する事にする。

ドアの前にはやたらうるさい赤NAMEが1人と、青NAMEが一人。
多分この青NAMEは恐らく放置しながら刑期減らしてた奴っぽい。
この赤NAMEがなにやら喚き散らしててChatLogがすげー流れる。
赤NAMEの刑期がやたら長いらしく、
青NAMEに脱走しようぜって話を持ちかけてるっぽい。
だが、青は放置だから当然反応できない。

「おいおい、何か話せよ」
「マーダラーな俺が怖いのか？5人も殺してきたからな hehe」
みたいな事をほざいている。
AFKしてるPlayerにずっと話かけてるこいつは
絶対Newbieに違いない。
とりあえずバカ丸出しだと思った。

青NAMEは余りにも反応がなくてつまらないらしく、
通路の隅っこでごそごそ動いていた俺にも話し掛けてきた。
「Ahoy，(航海者の挨拶らしい)2人で脱走しようぜ
　とりあえず脱走方法を教えてくれ」
「早くしろ！俺は○×％△？が待っているんだ！」

そんなこと言われても俺も知らないし・・・。
まあ調べるか・・・と思って VoyageCentury 牢屋とかjailとかで
ググってたんだけど、赤NAMEのこいつは
俺の苦労なんてお構いなしに「hurry up!」を連打してくる。

おいおい、まだ3分も経ってね―よ。
どこまでせっかちなんだこいつは・・・。
うるせーので仕方なく「http://www.google.co.jp/」と答える。
そしたら赤NAMEもとうとう逆ギレして暴言を吐いてきた。

fuckが文中に大量に出るわでもう止まらない。
他にも色々言ってたけどスラングっぽいので全く理解できない。
最後は「このtesta di cavoloが！もういい！
俺一人でもやるからな！faccia di culo~~」
とか言いながらあさっての方向に走り去っていった。

のちの武蔵である。